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家族構成の概略
この事件は裁判員裁判で、経過途中から傍聴したので、
知ってる情報が完全ではないですが、分かる範囲でまとめてみました。
また、個人や場所等を特定できないようにオブラートに包んで書きます。
夫、妻(45)、長男(社会人)、次男(社会人)、長女(小学生)、夫の両親
なお、夫の両親は、その他の家族とは同じビルだが上位階層に居住。
事件の概要
広島で、今(2017年2月7日時点)から約2年前に、空手師範の男性空手家の夫が、
妻(当時45歳)に泥酔のうえにDVをして、後日嫁が死亡したというもの。
事件当日、普段よりも多くの酒を飲んだ夫は泥酔し、
妻の不倫・自分の両親への妻の態度の悪さを疑い、妻の頭部を平手打ちをした。
さらに、夫は、妻に対して左喉に膝蹴りをしたそうです。
ちなみに、長男が途中止めに入ったそうですが、暴力はとまらず。
妻は謝りましたが、夫のDVが止まらないので、家の外に逃げたそうだ。
逃げた妻を助けようとした長男が追いかけたが、
長男に追いつかれた妻は、夫が追いかけてきたと勘違いするほど錯乱していて、
長男に「ごめんなさい」と謝ったそうだ。
その後、妻は病院に行ったが、入院することなく、
包帯を巻いて生活をすることになったが、後に脳梗塞を発症して死亡した。
脳梗塞の原因が、夫の暴力であると病院で認められ、
傷害致死事件となった。
妻は死後、肋骨が折れていて、体に数多くのあざができていたとか。
ちなみに、夫は、9年前にヤクザに絡まれた後輩を助けるために、
ヤクザに暴力を振るって罰金刑を受けていたらしい。
事件後の夫の言動に対する見解
夫は、暴力を手加減したと言ったが、泥酔して、まして相手が結果死んだのに、
何を目的に「手加減」と発言したのか。もしかして、罪の軽減を目論んだのか。
妻が大怪我をした割に、妻が買い物に行くのに夫は同行せず、
自分が欲しいスマホを買いに行ったり、家に別の女性を連れてくるなど、
信じられんことをしていたそうだ。
仕事は、何をしていたかいまいち謎だが、
そのうちの1つに、「ホステスの送迎」という仕事があった。
空手を活かして、ボディーガードと称して女性の送り迎えに付き添ったらしい。
そんな奴に不倫とか言われた奥さんはかわいそすぎる。
そもそも、そんな仕事を子供がいる親が自慢げにするかと。
夫は妻が死亡したことを反省しているというが、
妻の10歳上の姉にはその反省は伝わらず、謝罪もしてないらしい。
謝罪の手紙を書いたそうだが、2年も経ってからでは遅いではないか。
夫の泣きながらの陳述になんの感慨もわかなかったし、
イマイチこの夫の発言を信用できない。
また、夫は、妻の死亡後、ボランティアをしたり、
教会に通って懺悔してるらしいが、それらをやる前に他にすることがあるだろう。
事件後、夫は、空手・酒を辞めたと言っているが、
当たり前であるとともに、好きだった酒を辞めることは容易なことではない。
感じた疑問
なぜ普通に生活できるのか
人1人死んだこの事件。
加害者はなぜ、法廷で手錠も腰縄もないのか。
なぜ、加害者は、事件後2年も普通に生活できているのか。
長女が小学生だから、親としてきちんと見守りたいということはわかるが、
本当にそう思うなら、事件自体が起こっていないだろう。
酒を飲むと暴力を振るうタイプの人間は、
そう簡単に変わるとは思えないし、むしろ他人に危害を加える可能性も否定できない。
しかも、そんな人間が比較的近くで生活しているとなると、
私自身も若干怖い。空手には勝てないからだ。
飲食店で遭遇し、酔った加害者に殴りかかられたらひとたまりもない。
怖い。怖すぎる。なぜ野放しにしていたのか、甚だ疑問だ。
なぜ再犯はないと言えるのか
弁護士は、加害者の暴力とそれにより妻が死亡したことを、
加害者が認めており、強く後悔の念を抱いているという。
当然だ。猿でもメダカでもそうだろう。
しかし、弁護士が言ったことに驚いた。
それは「加害者の再犯はないと考える」というものだ。
なぜだ。どこにその根拠があるんだ。
いくら弁護する側としても、「同じことをしたらどうすんだ」と思わないのか。
それなのに「再犯はない」とはどういうことだ。
この弁護士は責任が取れるのか。
加害者が人に暴力を振るわなくても、人に何らかの危害を加えたとき、
弁護士はどうしてくれるんだ。
結論は明日(2017年2月9日)
検察側は懲役6年を求刑したのに対して、
弁護側は懲役3年、執行猶予5年。
人が死んでるんだぞ。執行猶予はないだろう。
まして、3年も6年も短くないか?
長女が小学生で、今後まだまだ頼れる親が必要なのはわかるが。。。
妻の姉、長男、次男がいるではないか。実際、サポートしていくと言ってるんだから。
この事件の判決はどうなるか。
2017年2月9日の15時に判決が言い渡される。