退職理由の本音の概要は皆同じ

新卒者以外で、転職等で就活している人は、
現職を辞めるという共通の考えを持っているはずです。

では、なぜ現職を辞めたいと思っているのでしょうか?
その理由は?

会社に限らず、今やっていることを辞める場合、
その理由は皆同じです。
理由の本音は「いや」だからです。

「いや」にも我慢ができる場合とできない場合があります。
辞めるというからには、「我慢ができない」から「いや」なのであり、
我慢することによるストレスや、疲労が自分を苦しめていると感じているはずです。
本音の概要はこのような「いや」なことからの解放でしょう。

給料、人間関係、職場環境など、何かしら「いや」だと感じることがあり、
それが自分の我慢の限度を超えると「転職」や「退職」ということにつながる場合が多いので、
本音は大概共通しているものなのです。

しかし、この退職理由の本音は、一般的に企業への面接等では使用できないでしょう。


退職理由の建前のみ異なる

そこで考えなくてはいけないのは、本音と異なる建前の退職理由です。
本音で勝負したいところですが、
妥当な建前の退職理由を用意しておく方がベターなはずです。
そして、建前は個々で異なるものなので、一概に決めることができません。

私の経験からすると、退職理由の建前は、自分のわがままや責任ではなく、
自分でどうすることもできない、不可避の内容がよいと思います。

それでは具体的にみていきましょう。

転勤することになった

現職に入社したときは、転勤などはないと聞いていたのに、
転勤することになったという理由は、自分の責任ではないと思いませんか?
例えば、自分の出身地で働きたく、転勤もないという条件で、
現職への入社を決めたにもかかわらず、地支社への転勤を命じられた、
というのは自分では不可避の事情だと思います。

異動になった

自分の意図せぬ異動を命じられたというのも、
建前としての退職理由に使えると思います。
例えば、営業部で入社して、そこそこの成績があったにもかかわらず、
他部署に異動させられそうになったが、自分は営業マンとしてより貢献したいと思っている、
などの建前はどうでしょうか?

また、異動ではないにしても、本来の業務とは異なる業務をする機会が増え、
その業務の割合が本業よりも多くなってきたというのも不可避ではないでしょうか。
ちなみに、私はシステムエンジニアでしたが、事務の仕事と特許図面を描くという仕事を、
やらされるようになりました(笑)

単に本来の業務以外をやらされるようになったというよりも、
本来の業務に割ける時間が減ってきてので、自分の業務をきちんとこなるために、
やむなく残業をすることになった。
しかし、残業が増えたことについて、上司などの理解が得られなかった、
というように、自分はなんとか回避しようとしたが、
それができなかったとする方が建前としてはよいと思いませんか?

やりたいことができなかった

ありがちなパターンですが、
単にやりたことができないというのは、わがままと捉えられかねません。
言い方次第です。

例えば、ある方針があって、それについて、自分は〜〜する方がよいと思って提案していた。
同僚や一部の上司からは賛同を得られていた。
しかし稟議や決済が通らない、という具合に、何かを引き合いに出しながら、
自分のわがままレベルを薄める効果を出す方がよいと思います。
さらに、稟議等が通らないことが何度もあったというのであれば、
なおさらだと思います。

このように、退職理由については、
就活の場では非常に重要であり、
うまく表現できないと致命傷になる場合が多いと思いますので、
熟慮しましょう。

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こんな風にならないためにも、
就活で損しないようにしましょう。