特許出願中って!?
100均などの商品に「特許出願中」とわざわざ書いてるものを見たことありますか?
これはどういうことでしょうか?
そもそも特許ってどんなものでしょうか。
「特許出願中」というのは、所定の書類を作成して特許庁に提出した、
という段階と言えます。
手紙を書いてポストに入れてから相手に届いた、くらいの意味合いです。
特許は基本的にお金があれば取れます。
当サイトでも特許については無料で相談にのりますし、無料で書類作成します。
ちなみに、特許事務所に依頼すると、特許を取るのに30万〜50万くらいかかりますね。
自分で書類を作ったとしても20万くらいかかります。
特許を取得するまでの大まかな流れとしては、
書類(特許明細書・願書)作成
↓
特許庁に提出(特許出願中:料金発生)
↓
特許庁に書類を見てもらう手続き(特許出願中:料金さらに発生)
↓
OKなら特許取得(上納金を支払うことで特許取得)
てな感じです。
(ちなみにNGなら反論とか書類の修正とかします)
このように「特許出願中」ってのは、
書類を特許庁に提出してから特許が取れる前までの状況ということになります。
わかりにくいですねー。
特許取得商品って!?
これは特許庁に提出した書類を見てもらって、OKと認められ、
かつ、上納金を支払った状態です。
テレビCMでも「特許技術」の掃除機とか、扇風機とかありますよね。
ちなみに、特許を取得した場合、特許番号というものが付与されます。
そして特許技術を使っている商品には、その特許番号を付することが法律で推奨されてます。
逆に特許番号を、特許製品じゃないものに書いたりすると罰せられます。
まず注意したいのは、
特許取得だからと言って、その商品・技術が必ずしも優れているわけではない、
ということです。
なぜなら、優れているということが特許取得の条件ではないですし、
法律にそのように明記されてないからです。
優れているという表現がちょっと曖昧ですけどね。
具体的に、特許取得商品だから壊れないとか、使いやすいとか・・・・
そんなことはありません。
なぜなら、そういうことは法律的に特許を取得するための条件ではないからです。
特許取得商品とは、簡単に言うと、
その技術分野の通常の知識を持ってる人が、簡単には思いつかない商品、
ということです。
ですので、もちろん素晴らしい商品もありますが、
使い物にならない商品もあります。
使い物にならない商品でも、
簡単に思いつかなかったのなら特許が取れる、ということになります。
当然、お金はかかりますよ。
もっぱら、主婦のアイデア商品が特許取得商品になる場合が多いのは、
「なるほど」と思わせる部分が多いのが背景にあります。
別の話をすると、
例えば、今まで消費電力が10Wの物が、9Wになった、
という場合でも特許が取れる場合があります。
物は同じでも、ちょっとでもメリットがあると強引に主張すれば、
特許が取れる場合があります。
詳しくは、ご相談ください。
特許を取ることのメリット・デメリット
特許を取ると、どのようなことが嬉しいのでしょうか。
企業・個人でうれしいポイントは異なると思いますが、
共通するポイントは、
「その特許を独占できる」ということです。
つまり、他人が自分の特許を無許可で使うことができない、
ということです。
他人は、特許をとった人にお金などを支払って、
特許を使う権利を認められた上で、特許を使うことができます。
しかし、他人が、その特許を使いたいと思うかどうか、ですよね。
クソみたいな特許技術など、誰も興味はないですしね。
その他のメリットは、「特許取得」と商品に表示できることですかね。
同じ用途の商品で、特許取得商品と、そうでない商品があったら、
みなさんどちらの商品を買いますか?
値段で選ぶ場合もあると思いますが、前者を選択するんじゃないでしょうか?
前述したように、特許取得だからと言って商品が優れているわけではないですけどね。
一方、デメリットとしては、
お金がかかる、
特許を取得するまでに5年くらいかかる、
特許の期間には限りがある(書類を出してから20年)
特許を取る代わりに、その特許に関することを全て公開しないといけない、
などがあります。
特許の期間は、書類を出してから20年であって、
特許と認められてから20年ではないです。
ですので、特許と認められたのが書類を提出してから10年後だとすると、
特許期間は10年しかないです。
また、特許を取るということは、技術を開示しないといけないことになります。
つまり、どういう仕組みなのかを万人に教えることになります。
もし、秘密にしておきたい技術・味付け・考えなどは、特許を取るべきではないのです。
やみくもに特許を取ろうとする企業は多々ありますが、
依頼する特許事務所をミスったり、
書類の内容がどうあるべきかを、どのように判断したらいいのかわかってない場合が多いと思います。
ですので、企業の知財担当者などは、
書類の内容をしっかり見てください。
どういう風に見たらいいのかわからない場合はご相談ください。
そもそも日本語がおかしい書類ってのもありますので、
そんな書類で特許が取れたとしても、
後々訴訟に発展しかねないので、十分に注意して書類をチェックしましょう。
敗訴したらお金取られますよ。